体だけでなく心のケアも


介護の仕事をしていて耳にするリハビリ。下記の参考サイトでも紹介されている通り、リハビリは高齢者にとって重要なものです。そんなリハビリはただ身体機能を向上させれば良いというわけではありません。精神的な支えも重要になってくるのです。
参考サイト:QOL向上に欠かせない「リハビリ」とは

介護は本人にとっても家族にとっても先の見えない大変なものです。介護の仕事内容というと移動や食事・トイレ・入浴等の身の回りのお世話をすることですが、お世話というと全て介助するイメージがあります。介護で大切なのは利用者の方が、何ができて・何ができないのかを理解して、できる所はご自身で行ってもらい、足りない所をお手伝いすることです。やさしく声をかけて、ご自分で行ってもらうのを見守ることも立派な仕事です。それがリハビリにつながります。普段生活を送る中でいかにやる気を出してもらえるように声をかけるかが、リハビリにおける介護職の重要な役割です。

身体機能の維持・向上は、理学療法士や作業療法士が専門の分野ですが、実際に近くで支援するのは介護職になります。実際の生活でリハビリを取り入れることは、本人にとっても介護職にとっても大変なことです。負担と時間がかかることなので、本人はやりたくないでしょうが、そこをやさしく声をかけて促し、見守っていきます。思い通りにいかないことは当たり前なので、頑張りすぎないことが大事です。そんなやり取りも含めて、コミュニケーションを楽しんで良い関係を築いていきたいですね。少しずつできることが増えて、習慣化していくと、本人のやる気も上がり、生活の質が向上していきます。それが本人だけでなく、家族の介護負担軽減にもなります。結果として、本人への支援が家族の支援にもつながっていきます。